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handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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胡桃の古材

胡桃の古材の持込みで、「平面を出して座卓にして欲しい」というお客様。
その材を拝見すると厚み15cmのなかなかの板。ずいぶん屋外で放置されていた後に譲り受けたものと見え、芯は腐れて、割れもあちこちたくさんだが、これはたぶんいける。

というわけでお受けしました。
材自体に存在感があるときは、下手に手を入れず、素材をそのまま活かしたい。そのあたり料理と同じかな?とれたての魚は刺身が一番!

とはいっても、ひねりも相当で、平面を出す為に裏表計3cmは削りました。腐れている木裏の芯の部分は刳り貫いて別の木を嵌めました(予算にはそれは含まれてはいないのですが、腐れを放置しておくわけにもいかず。)

胡桃の古材_e0071811_1634043.jpg


というわけで、その後、無数の割れをパテで埋めて、大きい割れには千切りを入れて、表も裏も磨いて磨いて、木口と耳の部分を整えて仕上げるとこの通り。最初の予想以上に美しく仕上がりました。

胡桃の古材_e0071811_1635080.jpg


脚は置き足で、裏表両方使えるように。

なかなか、このような材料に出会うことはありませんので、「最初に材ありき」、の仕事はとても楽しいものです。
by morinoki8 | 2009-10-24 16:22 | 机・テーブル