handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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昨年のウッディフェアで僕のブースに来てくださったMさん。
10年近く前、別のイベントの会場で何度も来てくださり、木工についていろいろお話をしました。お客様の顔を覚えるのは苦手なのですが(それで大失敗の経験もなんどか・・・)、Mさんはすぐにわかりました。

今回は、ダイニングチェアを作って欲しいという相談でした。展示してあるセミハイバックのダイニングチェアのすわり心地を気に入ってくださったようです。

「ダイニングとリビングを兼用しているので、椅子に座ったまま横に向いてTV見たりするんです。疲れなくて、横向きにも座れるデザインで作れないですか?」とのことでした。

ならば、以前定番として少しづつ改良していた椅子がある。その椅子のデザインを口頭で説明しましたが、どうもリアリティがない様子。そりゃそうですね。
なので再度打ち合わせをして、見本を作ることに。

年が明けて、1月15日に見本を前に奥様ともども打ちあわせ。背もたれのあたりが気に入らない、ということで、笠木の幅や取り付け位置の変更をして、脚のデザインも少々変えて、寸法を確認してGOサイン。先日納品してきました。

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すわり心地も気にいっていただき、写真撮影にも気持ちよく協力していただきました。ありがとうございました。

奥様から言われたのは、
「イベント会場のブースも見てまわり、工房もいろいろ訪ねたんですけどピンとこなかった。かといって家具屋さんの量産品にもいいものはなかなかなくて。工房の作っている椅子はデザインばかりが強調されているみたいに思う。もっと普通の椅子を作られたらいいんじゃないですか?私たちみたいに普通の木の椅子を探している人は多いと思いますよ」とのことでした。

それには「普通の椅子は売りにくいんです。どうしても派手なデザインの椅子、個性的なデザインの椅子が売れるんです。でも、シンプルで座りやすい椅子というのは僕も好きです」と応えました。

多くの工房の中から選んでいただいたことを光栄に思いますし、「普通の椅子」という言葉は大切にノートしておきたいと思います。
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by morinoki8 | 2010-02-14 20:23 | 椅子・ベンチ

春の祭典・沖展

昨年初出品した、沖縄の春の祭典「第62回沖展」。美術・工芸の多くのジャンルを含んだ県内最大の公募展です。応募総数はなんと2000点にもなるとのこと。

今年からは、木工関係者の努力により木工部門も新設されました。昨年は木工部門が無かったので彫刻部門に出品したのですが、これで晴れて堂々と木工部門に?

と言いたいのですが、一度彫刻という禁断の実を食べてしまったこの身はどうにもすっきりしない。正直木工よりも彫刻部門で挑戦したい。
とはいえ木工部門も当然お誘いはあるし、新設なのでドサクサに紛れてなにが起こるかわからない。うーん、じゃあ、ふたつとも出しちゃえ!てなことにあいなりました。とはいえ、出品料は決して安くない。時間の余裕だってあるわけじゃない。悩ましいことなのでした。

で、締め切りぎりぎりになんとか間に合わせたのが、こちら木工部門の出品作。

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どっかで見たような・・・・。
そう、1昨年のウッディフェアコンペに出品した「ダチョウのライト」の卓上版のさらに改良型。
商品として定番にするには、少し洗練が足らなかったので、細部のデザイン及び電気配線や金具を改良しました。

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特に改良したのがヘッドの部分。このデザインだと頭を回転させることはできませんが、卓上なので問題なし。それよりもすっきりとさせることを優先。でも構造は複雑です(裏面の写真を撮っておけばよかった)。機械の木型のように複雑な彫が裏面には施されています。
なんどか試作品を作り、とりあえず今はこの形。やっぱり時間がかかりました。

結果は、無事入選。49点中26点の中には入ることができました。

で、本命はこちら。彫刻部門へ出品した「Shall I stand up, for my right?」。イスが立ち上がりいなないています。

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本当はもっと複雑な形を構想していたのですが、最初なので無難に。
また携帯で撮った写真なので(いつもデジカメで撮るのを忘れてしまう・・・)、いまいちですが、360度どこから見ても面白い形と質感が作れました。

これはいけるんじゃない?とまたまた「我褒め」の悪い癖が・・・。というわけで彫刻というか立体造詣は素人の癖に、心の中では入賞を狙っていたのでした。出品受付会場で他の方の作品を見回して「うーん、グランプリは無理にしても、これは可能性あるぞ」・・・と。どわはは。自惚れは続くのでありました。文句あるか!

結果は、入選どまり。社会の厳しさを実感しております。なんつって(笑)。
いや、こういう自由なものづくりはひとつ作ると、次に作りたいものが何倍も出てきます。なので、多分、これは1年に1度の(いい意味での)お遊び、自由時間として続けていきたいなぁ、と思います。

木工部門はというと、こっちは本業なので、どうにも自由であることは難しいですね。willとmustの間で来年もジレンマに悩まされそうです。
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by morinoki8 | 2010-02-08 18:22 | 工芸