handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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<   2009年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

カウンター納品しました

お店のmokumokuに来店されたNさんご夫妻。
2世代住宅を新築され、キッチンとダイニングの仕切りのカウンターのご相談。

「ダイニングテーブルを置かないで、このカウンターで食事をしようと考えているので、5人家族でどれくらいの大きさが必要でしょうか?」
「一人あたり60cm幅が必要ですから、角で一人としても2400mm前後になりますね」
という会話から始まり、だいたいの寸法や材質の話をして、スケッチ&寸法図と一緒にお見積り。

その後、現場での最終確認、デザインの変更を経て、来店から一と月少したってGOサイン、となりました。
楠2枚接ぎ、奥行き700mm、幅2200mmという大きさ。さらにシンクに隣接する部分はカウンター下の空間がデッドスペースになるということで、その部分は、前後ろ反対にして前側に本棚を。これで一体型にすると構造が複雑で、しかも大きさも重さもとても運べるものではありません。
というわけで、食器棚部分、本棚部分、天板を3つに分けて、現場で組み立てる方法をとりました(配達時、この選択が正しくてほっとしました。一体型であれば、3階なのでクレーン車が必要なところでした。)

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天板は、シンクの隣なので、水に強いポリウレタン仕上げ(木固めエース)。
このポリウレタンを使ったのは今回初めてなのですが実にムツカシイ。塗っては#1000のペーパーで水研ぎ、の繰り返しなのですが、どうしてもムラが出るため納品を3日伸ばしていただき、計6回重ね塗りしました。漆より高価で、かつ塗装に神経を使いました。漆は仕上げの回数はもう少し多いのですが、ムラは、塗り重ねにより自然に馴染んで均一になっていきます。なので、ひたすら丁寧な作業を心がければ綺麗に仕上がります。
ところがこのポリウレタンは、人工有機塗料なので、浸透と乾燥のスピードのバランスをとるのが大変、何度もシンナーの割合を変え、なんとか無事に美しく仕上げました。

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表側。左手壁の隣が本棚です。美しい奥様が立っている下の部分は食器棚になっています。
真ん中は、ダストボックス入れ。出し入れを簡単にするために表側を扉に。



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こちらは相談途中で追加でご注文いただいたご両親宅のカウンター。少し小ぶり。
ご予算の関係で天板は杉を使いました。ただし、塗装はやはりポリウレタンで。杉の場合は浸透が均一なので、比較的楽でした。

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お母様と一緒に表側。こちらは一体型。素材が杉で比較的軽いので、なんとか2階まで運ぶことができました。

両方とも部屋にマッチして、とても喜んでいただきました。「想像していたよりずっといいです。ありがとうございます」とのお言葉をいただきました。嬉しい、そしてほっとする瞬間です(納品時は大変な緊張をしています。汗)。

お客様のご要望に合わせて、寸法・形・デザイン・仕上げ等工夫しますので、フルオーダーメイドはいつも新しい挑戦です。ご予算との兼ね合いはもちろんありますが、職人としてできるだけのことをしたいと思っています。遠慮なく、いろいろご希望の家具についてご相談ください。
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by morinoki8 | 2009-07-26 14:00 | キッチン&ダイニング
なんの話でせう?

↓こちらの話。

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今月17日に、恩納村にオープンした高級リゾートホテルのクロークタグ
この写真では200個。
実は2回に分けての納品なので、計400個作りました。

お問い合わせを頂いたのが、既に5月後半。
長方形、台形、円と、この楕円での見積りをお出ししました。前者3つは機械加工ができるので格安で、楕円は一つ一つ手作業で作るしかないので、前者3つに比べて割高で見積もったのですが(こちらとしては安くても前者3つにして欲しかった)、見積りが甘かったです。
結局決定したのは楕円形。

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型をとってルーターで刳り抜く方法も考えましたが、モノが小さいのでそれも難しい。
結局、一枚一枚糸鋸でくり抜きました。写真はその残骸。
このあとベルトサンダーで形を整え、面取りをして何段階かに分けて磨き、レーザー刻印の外注へ。
外注から戻ってきて、再塗装(2度)をしている写真が一番上の写真です。

想像以上に手間ヒマと神経を使う仕事でした(指もだいぶ磨り減りました)。

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形が正確に整わなかったものは、こうしてキーホルダーに。

10年経ってもオーダーの仕事は新しい事ばかりです。まだまだですね。
(ちゅうま君、今回は紹介ありがとうね!)
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by morinoki8 | 2009-07-24 21:41 | インテリア・小物

祝!工房10周年!!

”handicraft森の樹”という工房名で、初めて展示会に出品したのが、1999年7月のことでした。
人類滅亡の年に独立工房としてスタートするのはいかがなものかと思いましたが、その後人類は滅亡することなく、工房も潰れることなく無事10年が過ぎました。

10年前当時は、自宅の納屋を使った小さな小さな作業場でした。大型機械も100Vの万能機1台のみ。今も定番のふくろうの時計や小さなスツールだけでなく、そのスペースで座卓やテーブルも作っていたのが、今思うと不思議です。

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始めたばかりでそうそう家具が売れたり注文が入るわけでもありませんから、時計を中心に小物で日銭を稼ぎながら、少しづつ家具を作っていきました。その後、お店のmokumokuを仲間と立ち上げたり、広い工房に移ったり、また少し狭い工房に引っ越したりと紆余曲折はありましたが、10年です。吉本隆明が「10年経ったら一人前です。食えます」という10年になりました。

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というわけで、箸やネームプレートのような小さなモノからキャビネットやダイニングテーブルセットなど大きなものまで節操なく作り続けてきています。

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そのうちこの写真のように、わけの分からない彫刻作品も作るようになりました。

10年経っても、ふくろうの時計を除いては、これが”森の樹の作品だ”というスタイルは確立していません。それどころか、まだまだ、あんなモノも作りたい、こんなモノも作りたい、という浮気癖が直りません。椅子やテーブルというジャンルの話ではありません。デザインや形のスタイルのことです。
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作家によっては、最初から強烈なスタイルを持っている人もいますし、試作を重ねてデザインを磨き上げ一度完成したデザインは繰り返し使う、という人もいます。それは個性でもあるし、またその人の戦略でもあるのでしょう。

僕が 「これだ!」というデザインの家具を作りきれていない、といえばそれまでですが、(能力の限界?!) 同時に振り返ってみて性格として資質としてそういういうタイプではないように思います。
毎回違うスタイルのモノを作るのは、実はロスが大きく、つまりは採算性が悪いのですが仕方ありません。それが10年続けてみてのとりあえずの結果であれば、事実として受け入れようと思っています。むしろ逆に、「自分を規制してきた枠を外す」、ということを次の5年の課題にしたいと思います。

基本や常識から自由になること。
今まで以上に、あれもこれも試してみること。
それができるかどうかが50歳までの僕のハードルになるような気がしています。
ますます節操のなくなる(であろう)handicraft森の樹にご期待を!
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by morinoki8 | 2009-07-20 17:47 | つれづれ
というわけで、またまたご案内です。

本部手作り市上映実行委員会企画の「まちぐゎー名作映画上映会」

なんと、なんと

キューポラのある街

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の上映でやんす。

時は、2009年7月12日(日) 13:00 15:20 17:40
本部町営ホールにて
テラ銭は、1200円(前売り1000円)

まあまあまあ、なんといっても小百合様。当時17才!!
日本映画の不朽の名作が、ここやんばるは本部町に!!

みんなでこの週末は本部町へGO!!
です。
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by morinoki8 | 2009-07-09 21:12 | イベント・展示会