handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

<   2007年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

HP引越ししました。

ブログをまたサボりつつありますが、これには深~いわけがあるのです。しくしく。
でも、そのわけはまだ内緒。

ってもったいぶると、なにかいいことがあったのでは、と期待は膨らみますが、残念。
大ドジを踏んでしまったのです。

それはともかく、家族での登山話やら学習机展話やら、ネタは溜まってはタイミングを逃してばかり。

なので、在庫ネタ一掃セール第一弾、「HPの引越しのお知らせ」

HPの方も、更新をサボっていますが(もりもり木工編もストップしたまま)、
このたび我が団地に光ファイバーが開通したため、回線の都合でプロバイダーを変更しました。(まだADSLのO村の皆さん、ハイテクですいませんね。光よ光(ふふふ))
というわけで、NEW URLは以下(そこをクリックしてもらえばHPに飛びます)。

http://www1.ocn.ne.jp/~morinoki/

ということで、クリックした後は、お気に入りにブックマークしてくださいね。
旧URLは2月いっぱいで終了です。

よろしく。
[PR]
by morinoki8 | 2007-02-22 22:01

初蛙

立春、節分と過ぎたものの旧正月はまだ。
なのに、一昨日から南風が吹き、ポカポカ陽気。
日中はTシャツ一枚となり「暖かいなぁ」と思っていたら、早速、蚊がぷーん。
沖縄では、一年中蚊が飛ぶんです。ちょっと暖かい日はこのとおり。

でもでも、昨日夕方のこと
「ケロケロ、ケロケロ」と遠慮がちな声が聞こえてきたのはちょっと吃驚。そして感動。
なんと、もう蛙のお目覚めです。さすが南国。

でも、まだ寒い日が来るかも知れないのに、そんなに早く起きて大丈夫?
とちょっと心配になりました。

さてさて、我が家の長男君は受験生。高校入試まであと一ト月ということで願書を提出。
昨日の新聞には、全県立高校の志願者数と倍率が出ました。
全国でそうなのか、沖縄県の制度なのかわかりませんが、これから「願書取り下げ&再提出」という期間があります。私立高校の少ない沖縄では、ほぼ全員高校に進学できるように、志願者調整を行うというわけです。

で、長男君、ここに来て(新聞の倍率を見て)また受験校を何処にするか迷い始めてしまいました。「おまへ!一ト月前になって今さら何をいっとんじゃ!」みたいな話で、私、昨夜は夜通しうなされてしまいました。とほほ。
中学3年生となり、自分の進路を自分で考えなくてはならなくなる歳とはいえ、頭の中はまだまだ混沌としているのでしょう。まだ、もうしばらくこの混沌に付きあわされそうです。

そんなこんなで、こちらの頭も混沌として、ついつい歌など詠んでしまいました。

春立つや南の島に蛙鳴く
惑う息子に真南風(まはえ)ぞ吹かん


(立春が過ぎた途端にカエルが鳴き始めた。同じ今、志望校をどこにするのか腰の定まらない受験生の息子にも春風が吹き、目を覚まして欲しいなぁ)


お粗末でした・・・。
[PR]
by morinoki8 | 2007-02-08 23:18 | やんばるの自然

無念じゃ!(その2)

てなわけで、本体の加工は終了し、摺り漆の作業へ移行したのであります。
漆の乾燥は、普通のオイルとは反対に湿度が必要。
オイルは(ウレタンニスも雨の日は厳禁。白く濁ってしまいます)、雨の日に塗れないことはありませんが、湿度が高いと乾きません。納品間近の長雨には気がおかしくなりそうです。

ところが漆は、空気中の水分と反応して固まるので全く逆。
湿度70%、温度20度以上というのが一応の目安。
となれば、高温多湿の沖縄は、まさに漆天国!琉球漆器が伝統工芸として盛んなのも当然といえば当然。
乾燥(硬化というべきか?)のための室(ムロ)もいらない。ほぼ一年中、室温でOK。摺り漆だと翌日にはほぼ乾く。楽チンです。

で、今回も摺漆に入った頃は、1月とはいえ、気温は20度前後、しかも1週間続いてぐずついた天気。コンペの締め切りは迫るも、この分ならぎりぎり間に合うか!

e0071811_19101230.jpg


こちらは、4度くらい重ねた後1200番のペーパーで水研ぎした座版。まだ、ムラが出ていますね。でも、深みのある風合いはさすが漆です(材は楠)。合成の染料や、あるいは弁柄などの顔料と染料の組み合わせ、仕上げオイルの重ね塗り、など他の方法でもいろいろ工夫はしますが、この色艶は出せない。

で、摺漆は順調に進むのですが、実は今回、もう一つ挑戦した事が有り!
なんと塗漆。
それはいくらなんでもいきなり無謀でっしゃろ!というあなた!はい、そのとおりです。

いくら私がテーゲーといえどもぶっつけ本番で塗り漆をしてコンペに出品しようなどとそこまでは愚かではありません(いや結果的に充分愚かだったのですが・・・)。
塗りと言っても所謂塗り物とは違うラフなもの。

塗りの工程の最初に、木地を補強する「布貼り」という段階があります。麻や薄い綿を漆糊を使って貼り付けます。で、通常は、その上に下塗り、上塗り、仕上げと進みます。もちろんそれぞれの工程も何段階にも分かれますので、最初から最後まで丁寧に仕上げるならば数ヶ月を要する作業です。

でも、最初の最初のこの「布貼り」の布の肌合いをそのまま活かして、仕上げの工程をいくつか省いてざらざらとラフに仕上げる工法を最近は見かけます。僕はこれが結構好き。普段使いの食器や、膳なんかだとこちらの方が気取ってなくていい。
テーブルなんかでも全面だといやらしいけど、ワンポイントではあったら楽しい。

というわけで、椅子のアームの先に、この布貼り朱漆塗りをしてみました。
渋みのある摺り漆の先のアームの先端は、ほんのり朱色三角形。かすかにざらざら肌触り、指を布貼りの上に遊ばせる・・・。という素敵なイメージにうっとり。

と、うっとりするのはいいのですが、実際にできるかどうかは別問題。
「まあ、なんとかなるだろう・・・」という判断を(無理矢理)してしまったのが間違いでした。
終ってみて思うのは、もう、圧倒的に準備が遅い!時間が足りません。
しかも最後の1週間、空は快晴。北から寒波。乾燥注意報連続発令!と、きてはもうどうにもならず。途中から全く乾かなくなり、急遽ダンボールで簡易室を作り、したからカセットコンロでお湯を沸かしてシュラシュシュシュ!しましたが、無理でした。お天道様をお怨み申し上げ奉ります。

e0071811_19102993.jpg


こういう感じで一応のできあがり。
なので、コンペ搬入当日まであきらめ切れず、生乾きのまま一応トラックに積み、出発したのですが、途中で「やっぱり止めよう。生乾きの漆を出品するのは、あるまじきことだろう」と良心回路が正常に作動し、引き返して参りました。残念無念です。


タイトルを見て、
「ははあ、こいつまた落選しよったな」と思ったあなた、残念でした!
入り口までさえたどり着けなかったもりもりでやんす。1ヶ月も準備したのに!
はあ。ちょっと落ち込んでしまいました。はい。

e0071811_19104882.jpg


でも、このフォルムと光沢!美しいでしょ!
一週間放置していますが、アームを取り替え(全て摺漆のみ)、もう2.3度全体も塗り直したいと思っています。少しだけデザインの変更もありますので、定番にするのはもう少し先、かな。

いろいろドタバタしましたが、大変勉強になりましたです。はい。
[PR]
by morinoki8 | 2007-02-05 19:20

無念じゃ!(その一)

新年に宣言したとおり今年は、再度いろいろなことの再勉強を始めてみようと思っています。

本職の木工でも、出来るだけ新しい構造や仕口、加工方法への取り組むと同時に、鉋やノミといった手道具の扱いにももう少し時間をかけたいと思っています。

そして塗装は漆。
5年ほど前にも一度取り組みかけたのですが、病院通いになったかぶれに加え、日銭を稼ぐために数を作っていたので、ゆったりとした時間が必要な摺り漆は後回しになっていました。

今回、毎年この時期に行われる沖縄県工芸公募展への応募を機会に、再度漆に取り組み始めました。
いつもこういうコンペへの出展は、締め切り間際になってばたばたとつくり、時間切れになるので、今回は一月前から準備。以前別のコンペで作った椅子の試作段階でボツにしながらも、機会があれば作りたかった椅子を再度作ってみました。

構造は、直線を基本に組み合わたシンプルなデザインですが、材と材の組み合わせにほとんど直角がないという、制作にはとっても難しい形。

まずは、イメージスケッチをして、おおまかな寸法を出して、模型作り。

e0071811_18164829.jpg


うーん、なんとかいけそうだな。てなわけで、何箇所か寸法と角度の変更をして、原寸図を。
原寸図といっても精密な図面は引けないので、平面図と側面図のみ。
ここで、第一の失敗が・・・。

写真のように座面に角度がつき、それにそって前脚/後脚がまた角度をつけて広げています。
図なしで説明するのは困難なのですが、この段階では正面から見た時に前脚と後脚は地面に対して同一面になると思っていました。前脚と後脚の関係に角度をつけただけで、座面に対しての傾斜はつけていないからです。

ところが実際に作ってみると、前脚は下に向けて広がり、後脚は逆に狭くなります。頭の悪いワタクシもりもりは「なんでや!なんでや!」を連発。
ウロウロ歩き回ること数分、「ああそうか!」とやっと理解したことは正射影の問題でした。
座面の後部への絞込みと一緒に、後に下がる後脚は狭くなり、前脚は広がっていくのでした。

ん?さっぱりわからん?そうですか?この晩、こどもに絵を描きながら問題を出したのですが、やっぱりさっぱり分らなかったみたいです。

問題は、原寸図の正面図を省略したこと。2次元傾斜を直角に組み合わせて3次元傾斜を生むとは思いもよりませんでした。簡単な構造のものしかつくって来れなかった罰ですな。
仕方ないので、両側の脚を繋ぐ貫の寸法は現物合わせで(それぞれの傾斜に合わせた型を作り、ホゾのある一点を決め、それを基準にホゾを墨付け)行いました。計算でこの傾斜を出すには、また高校の数学の教科書を引っ張り出さないと無理。現物合わせが確実です。
サシガネの規矩術では、多分方法があるんでしょう。これもまた勉強(課題)ですね

e0071811_18171281.jpg


こちらは塗装(漆の捨塗をして磨いたところ)途中の脚部。ね?言ったとおり、前脚は広がり、後脚は狭くなっているでしょ?!(斜めから写しているので分らないかも・・・)

でもまあ、ここまではこれでも順調といえば順調。
問題は、この写真でも「なにこれ?」みたいなアームの先のガーゼのところにあり。
これからしばらくの間、漆かぶれになり「痒い痒い」を毎晩連発しながらの苦難の日が続くのでした・・・。(その2へ続く)
[PR]
by morinoki8 | 2007-02-05 18:17