handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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律速段階(2)~木工編

さてさて、お客様からよく聞かれることのひとつ。

「どれくらいで出来ますか?」という質問。

ご注文の際の言葉なら、その時の抱えている仕事の状況によりますが、だいたいの納期をその場でお伝えします。だいたい小物なら1-2週間。テーブルセットなら1-2ヶ月。大きなものなら3ヶ月くらい。

だけども、ひとつのものがどれくらいの時間でできるのか?という純粋な質問の時は、

「うーーん。それはねえ。答えるのが難しいですネぇ・・・もごもご」

ってなります。一時期は丁寧に、
「加工する時間は何日くらい。でも板の乾燥時間やら塗装の乾燥時間やらかかります。また、大きなものだと、削ってはしばらく置いて、また削ってはしばらく、という工程を繰り返すので、はっきりと何日とは・・・」って答えていた時もあります
でも、そうやって細かく説明している最中にすでに当の相手は、こちらの話を聞いていない。
「そんなこと聞いてないんだよ!簡単に何日かかるって言えばいいんだよ!」って顔に文字が浮き出ています。

って言ってもねえ。そのたびに、人間の出来ていない僕は「んじゃ、聞くなよ!」って気分になるのでした。(なので、今は「いや~なんとも言えないですネ。ははは」と誤魔化しています)。

解剖学者の養老猛司氏の思想や言葉は、木工の仕事と重なることが多いのでいつも愛読していますが、上記のような反応をされる方は(といってもほとんどの方です。「私は木が好きで好きでしょうがない」って言われる方も含めて)、養老氏のいう「ああすれば、こうなる」という思考にどっぷり浸かっているように思われます。でも、農業や漁業の方は同意していただけると思いますが、自然相手のことは、ほとんど「ああすれば、こうなる」とはいかない。

なだめてすかして、相手(木工なら材料の木)に合わせるしかない。子育てみたいなもんですな。もちろん、上記のように納期の問題もありますし、技術や経験や知識でそこを制御はしていきます。ので、こちらとしては当然かかる時間は把握しています。そうじゃないと価格も付けられません。ただ、「何日かかる」という表現は出来ない。

というわけで、木工における律速段階です。
一番時間がかかるのは、もちろん木が育つ時間です。これは20年~100年~という時間。ただ、ここまで直接木工屋が関わると商売にならない。なので、ここは社会的分業で林業や製材業の方にお任せして、「木を買う」という行為で代償しています(でも、もう少し余裕が出来れば、この部分にも関わりたい希望はあり)。

じゃあ、丸太なり、板を買ったその後の律速段階は、というと木材の乾燥時間です。
一般的に一寸(約3cm)一年と言われておりますので、6cm厚の板だと約2年。自然乾燥だと実際はもう少しかかるみたいです。

もちろん、「乾燥材」ということで入手することも出来ます。でも、これが当てにならない。
「うん!もうすっかり乾いているよ!3年在庫だったから!」という言葉を信じて買った材が、削ったとたんみるみる曲がっていくことはざら。なので、やはり基準は工房で抱えてからの時間。
これがきついですね。お金的に。支払いは先ですから。そのあと使えるようになるのは2年後。
(人工乾燥も行いますので、そのとおりではありませんが、それを書くとまたややこしいので省略)

次にいざ作ろう!と板を加工しますが、上記に書いたように、実際の寸法より少し厚めにまず削り粗加工して、しばらくまた寝かせます(「シーズニング」といいます)。これが2週間~1ヶ月。

でいよいよ本加工に入ります。これはたぶん皆さんが思われているいるより圧倒的に早いはず。で、皆さんここの時間を聞いてそれが全てだと思うから、「それじゃ高いンじゃナイノ?」ってなるから、依怙地な木工屋はますます不機嫌になるわけですな。

すべて手作業であった昔と違い、今は加工の大部分を機械で行いますから、それは早い。
といっても、定番の作品ならいざしらず、たとえば家具のオーダーメイドであったら、お客さんの要望に合わせて、デザインや寸法を決めていきますので、その計算も一苦労。椅子など、ひとつひとつの部材の寸法が違うわけですから。

で、直角を出し、厚さを決め、仕口の加工をし、鉋をかけたり、面をとったり、仮組みをして、ペーパーをかけ、組み立てます。仮組みなどは、手道具による微調整をそこで行いますので予想以上に時間がかかります。
(これだけの手順があるわけですから、人によりスピードは違います。早いと時間が短くなります。するとまたまた「高い」と言われる。本当は逆ですけどね。この話はまた「熟練」というテーマで書こうっと)

で最後に塗装を施して完成。この塗装を拭漆などにすると、またここが律速段階(1ヶ月とか2ヶ月)になります。

ということで、また細かく説明してしまいましたが、やっぱり途中から読まないですよね。こんな長い文章。あーあ。

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写真の椅子は、仕口の加工と脚のカーブを切り出したところで一日が終わり、帰宅する前にちょっと試しに組み立てたもの(作り手は、姿が早く見たいのです)。仮組みではありません。
各部の寸法はきちっとあっていたのでほっと家路(徒歩3分)につきました。明日から仕上げ加工です。


さて結論。木工における律速段階は、乾燥時間です。
さらに、ひとつの家具がどれくらいでできるか、という質問には「答えられません」。
さらに、ここでは加工の話だけを書きましたが、実は人間側の「デザインを考える~図面に落とす」、という律速段階があります。これはまた別に書きます(今度こそ短く書こうっと!)

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by morinoki8 | 2006-07-24 19:45

律速段階

いや~暑い!夏だから当然だけど、やっぱり暑い!

もー仕事も午後にはヨレヨレになり(工房はトタンなので蒸し風呂です)、
フラフラと家にたどり着き、シャワーを浴びて一息するも、
風呂上りのビール至福の時を経て、たったの1缶でフラフラに逆戻り。
もーおえりゃーへんがな(岡山弁。疲れるとついつい岡山弁が出ます)。

とゆーわけで、ブログの更新もままならず、の日々なのでした。
今日も先ほどまでくたばっていたのですが、メールチェックのため
パソコンの前に座るとなんとなくスイッチが入りました。

さてさて、律速段階ですが、「律速段階」とはもともと化学用語。
化学反応(光合成やら)は普通複数の反応が組み合わさって行われます。
だいたいの反応は一瞬の内に行われますが、中には何時間もかかるものもあり。

Aという物質がBという物質になる時、10種類の連続反応による化学変化が行われるとします。その時、1つの反応だけが長時間かかり、残り9つの反応は一瞬の内に行われたとすると、この
AからBへの化学変化の時間を決めているのは長時間かかった1つの反応です。
このように全体の時間を決めている化学反応を「律速段階」といいます。

ん?わからん?
うーん。たとえば味噌汁を作るとしますね。簡単に具は豆腐と卵で。
そうするとこの時一番時間がかかるのは、お湯を沸かす事でしょう。
豆腐を切るのも、卵をとくのも、鰹節を入れるのもあっという間です。
なので、ここではお湯を沸かすのが「律速段階」です。簡単!

で、だんだん本題に入っていきます(僕の場合、本題に入るまでが律速段階か?!)

味噌汁では、以上の事から、普通はまず鍋を火をかけてから、豆腐を切ったり、卵をといたり、味噌の用意をしたりします。
でも、ここで思いっきり要領の悪い人がいたとします。
まず味噌を出し、鰹節を取り出し、卵をとき、豆腐を切る。おもむろに鍋に水を入れてお湯を沸かす。そうすると、お湯を沸かすまでにした作業にかかった分だけ時間が余計にかかってしまいます。さらに、お湯が沸騰するまでの時間も無駄に。ここまで要領の悪い人ですから、余った時間を他の料理の仕込みに当てる事はできないでしょう。

そんな馬鹿な奴いないって?

いえいえ、そんなことはありません。僕は「律速段階」という言葉を化学の時間に習ってから、とても面白い言葉なので、この言葉をキーワードにいろいろ観察してきました。

仕事の速い人、遅い人の違いは、まさにこの律速段階が分かっているか、わかっていないかに左右されるようです(言葉そのものは知らなくても、仕事の速い人は、皆わかっています)。早い、遅いだけでなく、仕事ができる、仕事ができない、まで影響するのかもしれません。単位時間あたりの価値創造の値が仕事の優劣、だと仮定すると、そのままです。

と、ここまで書いてきて、ん?律速段階とか言わなくても「段取り」でいいんじゃない?って思ってきました。そうかも。
でも、今回のテーマは速度なので、このまま突っ走ります。

というのは、突然こんなテーマで話を書き出したのは、昨日の炎天下での出来事。

市が人間ドッグの受診に助成金を出す、というので申し込みに行って参りました。
9:00受付、ということなので、まあだいたいその頃受付会場に到着しました。
到着したとたん「ゲゲ!」。なんとすでに長蛇の列なのでした。

最後尾について(僕の後にもまだまだ人はやってまいりました)、受け付けが終って出てきた人たちの会話を漏れ聞いていると「6:30から並んだよ」「去年8時に来たけど、人数に入れなかった(なんと先着順なのです)」などなど。自分の認識の甘さを痛感しました。

で、この長蛇の列、といっても200人くらい。すぐ終るだろうと思っていたのに、全然前に進みません。1時間半待たされました。
真夏の殺人太陽を浴びつつ、やっとクーラーの効いている会場に入ってみると、アルバイトの兄ちゃんを含めてスタッフは大勢いるではありませんか。「なんでや。書類の受け付けくらい、ひとり10秒で終るやろ!」っとそっと心の中でつぶやき、その受け付けシステムを観察。

最初に申込書の受け付けと確認をした後、番号札をもって別のテーブルへ。そこでこんどはアンケートを渡される。ここで書けということらしい。でアンケートを終えて提出し、こんどは説明書をもらってやっと終わり。

問題はどこか。そう、最初の受け付けテーブルがひとつなのこと。アンケートのテーブルはたくさんあり、そこに職員やらアルバイトを多数配置しているのに、受付はひとつ。
受付のテーブルの前が前記の長蛇の列。ほかのテーブルはノータイム。

そうです。「律速段階」を理解していないのです。最初の受け付けさえ2つにすれば時間は半分。3つにすれば3分の1。しかも、受付の担当者に補助がいなくて、提出された申込書の不備があるたびに、いちいち遠くにいる上司に確認に行く。しかも歩いて。「走れよー!!」って心の中で大声を出す僕。

真夏の炎天下。大勢の年配の方を1時間も2時間も並ばせて、まったく何も感じない人たち。お役所仕事の典型の典型でしょう。まあ、役所に行くとこういうことは日常茶飯事ですが。

他人の時間を無駄に消費する事にたいする反省も検証もなく、十年一日のごとく日常茶飯事とする。とするとそれは税金の無駄遣いそのもの。

おっと、話が横道にそれてしまいました(書きながらだんだん腹が立ってきたので)。
でも、律速段階が分からないとそういうふうに社会の損失(利益機会の浪費)を産む、ということはありそうです。
まあ、人に対する普通の優しさや配慮さえあれば、上記のようなことはすぐに対応・解決できるはずですが。それさえ欠けているんでしょうね。

長くなったので、仕事(特に木工)における律速段階についての考察は次回に、ということで。

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by morinoki8 | 2006-07-21 23:37 | つれづれ

旭川へ出品

すでに7月4日から始っていますが、旭川デザイン協会が主催する工芸展に出品しています。
旭川工芸デザイン協会は、昔から沖縄の木工団体「木と漆の会」とのお付き合いがあり、昨年は沖縄でのウッディグランドフェアに招待出展されました。

今回は、そのご返礼、ということで、沖縄から旭川へ。
旭川の木工は歴史も有り、とてもレベルが高く、ちょっと出品は恥ずかしかったのですが、ちょっと旭川とは縁有り。

デザイン協会の早見賢二氏はふとした縁で、我が家(今の県営団地に引っ越す前の、古い沖縄の民家に住んでいた頃)で泡盛を酌み交わした仲。
いやいや「仲」なんていって、キャリアの違い過ぎる大先輩ですが。なぜか我が家の子供達を気にいってくださって、昨年も奥様といらっしゃいました。

また、ふくろうの時計(ふくろうといえば、沖縄よりも北海道、なのでしょうが)が、旭川市の隣の美瑛町のペンション「ポックロック」さんへのプレゼントにご注文いただいたことも。

そして、このブログでは、常連の創樹窯さんも旭川。お会いしたことはありませんが、いつもコメントのやりとりで、なぜか昔からのお友達のよう。

そんなこんなで、この間のデスクセットと木馬、そしてふくろうの時計を出品しました。
お近くの方はぜひ、お越しください。

2006 旭川工芸デザイン協会 旭川展
7月4日(火)~16日(日) ※10日(月)休館, 最終日17:00まで
蔵囲夢内 デザインギャラリー 
 北海道旭川市宮下通11-1604-1

コラボレーション・クラフト動物園
作家同士のコラボレーションによる動物をテーマにした作品を展示します。
招待作家展「沖縄の木工」
沖縄から招待した作家のクラフト・家具の展示。

連絡先=旭川工芸デザイン協会事務局 「クラフト蒼」内 臼田健二
tel・fax 0166-82-2290
e-mail:craft_so@agate.plala.or.jp
主催/旭川工芸デザイン協会


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by morinoki8 | 2006-07-11 21:29 | 工芸

カンカラ三線

5月の末に開かれた仙台での沖縄物産展で、「よし三線をやろう!」てな決意
の話
を書いたのが6月の頭。

沖縄に戻って早速作ったカンカラ三線(仙台での売上が悪くて本物は買えませんでした。とほほ)。
練習を始めて1ヶ月。日に日にメキメキメキと上達し、
「てぃんさぐぬ花」、「月ぬ美しゃ(ツクヌカイシャ)」をマスターし、
「安里屋ユンタ(ただし古典ではなくポピュラー版の方)」「じんじん」ももうすぐ大丈夫。

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夜毎、自分の美声に酔い痴れております(What a happy man, I am!!)。

この間から、とりあえずの目標の「十九の春」に挑戦中。
だいたいは弾けるのですが、ところどころ、歌と三線が半拍&半音ずれる場所があり、そこがどうもスムーズにいかない。難しい。
でもでも「涙そうそう」も「花」も「島唄」も射程距離。「ハイサイおじさん」だっていけるかも。
(もちろん古典民謡も練習中です。目指すは名曲中の名曲「トゥバラーマ」!この唄は美しすぎるほど美しい。まるでマーラーの歌曲みたい。マスターするのは何年後になるかな?)

そんな折、奥様から「アタシにも三線を作りなさい」と言われ、もう一本作りました。

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左側の棹が茶色で、胴が緑なのが最初に作ったもの。
最初は寸法がわからないので、ホームセンターで粗加工してある棹を買って作りました。

今度は、全部手づくりです。しかも棹に使っている木はユシギ(イスノキ)。
本物の三線に使われる硬い木肌の美しい材です。

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ここ名護市はオーシッタイのマンゴー園の防風林を倒したユシギを貰い受けて板に製材にしていました。径が小さいので、厚みも3cmで製材していますので、本物の三線のような美しいカーブは実現できませんでしたが、それでもこのとおり。

さすが木工屋!初めてでもとっても上手に出来ました(拍手!)
こうなると最初に作った自分のカンカラ三線がちょっとつまんない。

ヒマを見つけてもう1本作ろう!
(って我が家はカンカラ三線だらけになるのでした。本物が買えるのは何時の日か・・・)

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by morinoki8 | 2006-07-09 19:52 | つれづれ

もりもり、樵になる

もう一月以上経ってしまったお話ですが、亜熱帯の森ヤンバルで久々に樵をしてきました。

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mokumokuで座卓を買ってくださったお客さんが、その座卓の配達の時に「本部にある実家の土地を、いま従兄弟や叔父達でタンカン(沖縄の美味しい蜜柑)畑にしようと木を倒している。良かったらもらわないか」と言ってくださり、「それはぜひぜひ」ということで、早速その週の日曜日に見学に行きました。

もともと畑だったところなので、大きな木でも樹齢20年未満。荒地に強く成長の早いハンノキが大部分で、あとはイジュや相思樹、他雑木。
ハンノキは丸太部分は板材として使え、僕は大好きな材ですが、いかんせん径が小さい。で、小枝はというとスカスカで、また虫がつきやすいので使えない。

というわけで、ふくろうの時計の止まり木用にイジュと相思樹の小枝を、翌週doremikoさんとともに頂きに参りました。

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斜面の作業は実につらい。本当の林業の方々は鍛え方が違うのでしょうね。
チェンソーを持ち出すほどではないので、倒された木の上を綱渡りよろしく歩きながら、枝を手ノコでカットしていきました。
軽トラいっぱいに小枝を積んだ所でギブアップ。

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ちょうどこのとき5月末。イジュの花の満開が終った頃でしたが、沖縄は梅雨の最中。
人間にとっては大変な長雨でしたが、植物は一番活発な時期。
切り株からは、ずんずん、ぐんぐんひこばえの芽が噴出していました。
いやーすごい生命力です。

というわけでふくろう時計は、樵をするところから作っているのでした。はい。

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by morinoki8 | 2006-07-04 22:13

マイ・デスクセット

前回も登場したデスクセット。
ちょっと自分でお気に入り。

「おっ!これはなかなかええやん」って他人事みたいだし、プロとしてそういう発言はどうかともおもいますが、正直なところそんな感じ。

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もともとは、昨年作った”ノックダウン式哲学の椅子(沖縄工芸公募展で入賞しました)”を発展させたやはりノックダウン式(組み立て式)ベンチ(こちらは残念ながら入選どまり)の延長。

組み立て式というのは、接着部分が少ないので逆に丈夫で長持ち、修理がしやすいということで考えてみたのですが、でも音がしたり、コミ栓が緩んだりと安定感がやっぱりちょっと乏しい。分解組み立てを繰り返すと傷んだり、ということも。
で、基本的に同じデザインで固定式にしました。

そして、その椅子に合わせたデスク。パソコンや書き物に使う大人用のデスクです。
引き出しやキーボード・テーブルもつけようかと思いましたが、中途半端に利便性を加えるより、デザイン重視。自分が引き出しは外付けが好きなこともありこういう形に。

今回のデスクは、天板の反り防止に吸い付きあり残(これが難しい。ほんとにコンマ1.2mmでぜんぜん効きが違う。天板斜めの勾配をつけた溝を掘り、そこに逆の斜めの勾配をつけた桟を入れるのですが、どうやっても叩き込めない程キツくて、じゃあ、ほんの気持ちだけ、ほんのかすかよ、って溝を広くするとこんどはスカスカ。この調整はホント難しいです。)を入れ、左右の板脚に2本の貫を入れて揺れを止めています。

でこの貫の位置。椅子が大きくゆったりとした上、大き目のアームをつけていますので、邪魔にならないように思いっきり上に取り付けています(いや、まだ足りない。デザイン的にはもう少し上か?!)。家具を作り始めた頃は、やはり加工技術に自信がないので、強度を考えこの貫の位置はずいぶん下にしていました。足の裏を乗っけられるくらい。

まあ、この位置に取り付けてもびくともしない、程度には技術もついてきたということでしょう。

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で、最初に戻りますが、自分で気に入っています。
ちょっと家具のひとつの方向性(handicraft森の樹の家具のイメージ)が見えてきたように思います(もうひとつ、曲線ラインのダイニング・チェアもあるのですが、こっちはまだまだ落ち着くとこまで決まらない)。

もちろん、このチェアもデスクも(とくにチェア)細かい修正点は山ほどあり、現在寸法をひとつひとつ検証しながら、微修正をしています。その中で、基本的な仕口(材と材の接ぎ方)の変更もしなければとても「定番」とはなりそうもありません。

そんなこんな含めて、ちょっと無骨なこのテーブルとチェアはしばらく作り続けてみようかな、って思っています。
っていっても、評価するのは僕ではなくお客さん。幸い、基本的にこのデザイン(樹種や色は違いますが)での大きな大きなダイニングセットのご注文を、新築のお客様から頂きました。気合を入れて作りたいと思います。その成果は11月頃。乞うご期待!

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by morinoki8 | 2006-07-02 19:11