handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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<   2006年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧

男の隠れ家???

月の白い光に導かれて僕はここへ来た。

亜熱帯の月は曖昧に空気を乳白色にする。
凛とした厳しさを求めるべくもなく柔らかなふわふわとした曖昧さ。

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この空間の中央に屹立する樹。
菌類のような白い突起は枝だろうか。
背後には最近この島で発見されたという壁面のみに生育する2次元植物。

足元には白砂となった珊瑚のかけらとともにその間に堆積する有機物を摂取しながらうごめくナマコの胎児。
ここそこからアルコオルの吐息とともに吐き出された言葉のかけらを拾い集めたぶよぶよとした肉塊。

床を蠢くナマコの胎児の排泄物を吸収した屹立した樹と壁面植物は加速度をもって成長し白いい突起物はうねうねと螺旋運動を始める。
僕は乳白色の空間がこの奇妙な植物達に埋め尽くされるのに身を任せるように植物達の螺旋運動に同化した。

気がつくと、そこはひとつのミクロコスモスそのものでありすでに自分の意識なのか自動運動しながら膨張を続ける壁面植物そのものなのか区別のつかない中空で「原初からすでに自由」という言葉が微かに点滅し、僕は時間と重力の呪縛から解放されていった。


・・・・・・・
・・・・・
・・・・

なーんてわけのわからないものを書いてしまいました、すんまへんです。どわははは。
いや、実は自作の配達の話のはずだったのですが、
配達先で撮った携帯写真がまずあり、写真を眺めつつもタイトルが決まらないまま、「ええい、なんでもいいから書いちゃえっ!」っていうわけでこういうことになりました。ありゃま。

20日の水曜日、mokumokuのお店番をしていた時にご来店の永井さんご夫妻。写真の森の樹ツリー(帽子掛け)を始はじめ、いくつかお買い上げいただき、mokumokuの閉店後に配達してきました。
配達先は、ご夫妻が経営するナチュラル・カフェ&バー。那覇は国際通り近くのとってもお洒落なお店です。

海老のふわふわ団子 自家製明太子チーズ サザエのバジル炒めなどなどの人気FOODとともに天然酵母麦酒や天然ワイン、瓶入り泡盛等々美味しいお酒が楽しめます。
僕は、「ジャコとくるみのチャーハン」を頂きました。美味しい。

で、お店の内装もとってもいい(写真のとおり)。入り口を入ってすぐの空間の中央に、僕の「森の樹ツリーを置いてくださいました。

壁面の漆喰壁は昔の知り合いの鈴木君(元気かなぁ。どこにいるのかなぁ)の施工。内装全体は、これも知り合いのひろし一味の施工。配達時には、またまた知り合いのレゲエバー(このお店のご近所)のマスターのあきおさんもいて、初めての場所なのに懐かしい場所でした。

恋人とのデートに、友達との語らいに、怪しい会合に、ぜひ行ってみてください。

CaRaKui-Ya 
那覇市牧志2-17-44 石川ビル2F

です。

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by morinoki8 | 2006-04-23 15:47
我が工房森の樹の稼ぎ頭、ふくろう時計
実は、このふくろう時計は、ほとんど僕の処女作。
正確には、その前に「もりもり人形の丸太時計」も作っていますが、handicraft森の樹として初めて展示会に出品したのは1999年7の月、アンゴラモアの大王が地球を滅ぼすという人類最後の月に開かれた「木と漆の会」の作品展。

ふ~~前置きが長くなりました。
その最初の作品展に出品したのが「ふくろうの時計」。
今のものとはずいぶん趣が違い、その拙さに自分自身ではとても正視できませんが、デビュー戦で売れました。初打席初ヒット!

もともとは、ちゃんとした板材を買うお金がなく、2足3文で売られている切端材を使ってなにかできないかなって考えている中で生まれたものです。

製材所で出てくる切端材は、丸太から板材を製材したあとに残る、皮の部分です。
きゅうりをたて切りすると、端っこに丸い部分がでますよね。あれです。
普通の板材の20分の1以下の価格です。

でもでもお金がない、ということとともに、製材所の隅で朽ちていくこの切端材。
「もったいない!」ということも使用した理由の一つです。

この間、国頭村の森林組合に琉球松の大きな板を仕入れに行った時、ヤードにうずたかく積まれている切端材の山の中にクスノキの束を発見!「あれ2束くださいな」って頼んでおきました。
ところが配達の日時の確認の時に「どうせなら4束持って行って。安くしとくから」って。

で下の写真。
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ひーひー。写真に写っているのが2束。この倍あります。それに琉球松の大きな板が30枚。doremikoさんと二人でぜーぜーいいながら1日かけて運びました。
それにしても多すぎた。5年分くらいあるかも・・・。

さてさて、で、こうして腐れるか、チップにされるか、あるいはお豆腐屋さんの燃料になるか、という運命だったクスノキの切端材は、我が工房でふくろうの時計に生まれ変わることになりますが、写真の束全部が使えるわけではありません。割れが入っていたり、余りにも幅の小さいものはどんどんはじいていきます。今回は半分弱をすでにはねました。

しかし、この森の樹からも不用とされた半分弱ですが、行き先ができました。
まずは、窯焼きの天然酵母のパン屋さんの燃料に。
友人の有機農業ハルサー(農家)片岡俊也君が薪として運び、代わりに畑の肥料になる灰をもらってきます。
というわけで、今日の野菜の配達の時に俊也君と彼の愛息子チョッチーといっしょにハイチーズ。
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想像をたくましくすれば、切端材は巡りめぐって、下の写真のようなみずみずしく美味しい野菜に変身します。
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もう一人は、青空放牧豚の山本大五郎氏。以前、「ブーブーブログとしてこのブログでも紹介しましたが、琉球在来種の黒豚の養豚をしています。今日も、豚舎の敷き材にカンナ屑をとりにきましたが、クスノキの切端材も「えーもらっていいの。じゃあ、いろいろ使ってみようかな」って、放牧場の柵などに使ってくれそうです。

で、こっちもハイチーズ。荷台の上の方の袋がカンナ屑です。
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さわやかな笑顔がとっても素敵!

というわけで、やんばるのゆかいな仲間たちの間で、クスノキの切端材は隅々まで活用されることになりました。まさに、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)!エライ!

今後は、裏の空き地を利用して、簡易炭焼きをしてみたいと思っています。
うまくいけば、またご報告します。

そうそう、切端材はまだまだたくさんありますので、沖縄在住で、とりに来ることができる方は、コメントかメール(mailto:morinok8@ybb.ne.jp)ででもご連絡ください。もちろん無料でお分けします。

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by morinoki8 | 2006-04-22 19:32 | ゆかいな仲間

制作のための抽象的メモ

作業しながら、時どき手の動きとは別にいろいろ思考が浮遊します。
モノづくりを生業とする人間として、いろいろ日々考えることもあるのですが、
思考は浮遊したまま、いつのまにかどこかへ消えていきます。

せっかく駄文を連ねるこの場があるので、思い出したときには、
徒然なるままに、そこはかとなく、メモでも書こうかなって思いました。

まずは、好き嫌い、で。
*存在感のある家具を作りたい。でも、自己主張する家具はうっとおしい。
  基本的に家具は匿名がいい、と思う。
  でも、どこにでもあるものではやっぱりつまらない。
  そこはかとなくにじみ出る家具の個性。そんなところかな。

*耳付き板か、直線加工するか?
 僕の志向としては、直線。でも作っているものは耳付ばっかり?!
 だって、それはお客さんの嗜好だからシカタアリマセン(って言い訳かなあ?)。

*直線と曲線について
 上記耳付板とも関係するけど、自然曲線はやっぱり美しい。それは当然OK!
 で、じゃあ、人為的な曲線はどうか?っていうとどうも好きになれない。
 人為的な曲線を使うならば、幾何学的な線がいい。
 もちろん、幾何学曲線(直線を含む)だって自然ではなく、抽象的なものだけど、
 作為がない分スッキリしている。だから例えばテーブルの木口面は直線がイイ。
 ただし、子供がぶつかると危ないので角は幾何学的にR(アール=半径)をとる。
 (これは僕の作品はだいたいそうだな。)

*じゃあ、おまえは人為曲線を使わないのか?
 お客様のご注文には勿論応じます(楽しくはないけど)。
 でもこの人為的な曲線も2種類ありそう。
 目が作る曲線と、手が作る曲線。
 前者は嫌い。後者は時どきおもしろい形ができる。
 あっ、やっぱり僕って作為がいやなんだ。

そうそう、今日作業中なんでこんなことを考えていたのかちょっと思い出しました。
お客さんからのご注文で、ちょっと難しい要望に応えるため、
あれこれ試行錯誤していたのでした(もー夢の中まで仕事してた)。

それで、指直の使い方(45度角の仕口からから75度で立ち上がる角度をいかに墨付けするか・・・とか)やらを考えているうちに、なぜかこんなことを考えていました。

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by morinoki8 | 2006-04-17 21:37
先日、ご注文いただいていた栴檀のスツールの納品に行って参りました。

新築で、引っ越して、まだ、2週間。ピッカピカのおうちです。
栴檀の一枚板の大きなカウンターに合わせて、
座面55cmのスツールを探している、ということで、
僕達の共同のお店、mokumokuに来店されました。

「家具屋さんをいろいろ回っているが、なかなかぴったりしたものがない」
とのことで、そこは、オーダーメイド家具屋の強み。
「はいはい。ご要望にあわせてお作りできますよ」てなもの。

デザインは、店に展示していた僕のキッチンスツールを気に入って頂いて、
あとは、材料の調整。
丁度工房には、きれいな栴檀の在庫あり。
というわけでスムーズに打ち合わせは進み、ご覧のように納品しました。

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寝起きの大学生の息子さんが、ノリよくポーズをとってくれました。ハイチーズ!

リビングには、新築祝いにプレゼントされたという、屋久杉の一枚板のテーブルが。
年輪を数えてみると、端の方は5mmで10年はある。
幅は70cmくらいなので、単純計算すると700歳!!
まあ、中心部はもっと目が粗いので、実際はもう少し若いのかな?
でも、板自体も芯を外しているので、正確にはわからない。
どちらにしろたいしたものです。

割れがたくさん入っていましたが、
もし、割れがすくなければ、どれくらいの価値があるものなのか。

そういう貴重な材と同じ部屋で、このスツールも家族とともに時を刻んでいって
くれるのかな、って思います。

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by morinoki8 | 2006-04-16 19:45
昨年のクリスマス。
お父さんサンタさんは、次男君におもちゃの囲碁セットをプレゼント
(我が家のサンタクロース物語についてはまた今度。ずいぶん長持ちしたけど、
最近はさすがにバレバレ。まあまたそのうち恋人がサンタクロースになることでしょう)

私、将棋は父親から小学校2年生の時に手ほどきを受けてから好きなゲーム。
中学生になるかならないかのうちにその父より強くなり、けっこうお得意。
父自身は、将棋より囲碁派で、囲碁の方は有段者。
不肖の息子は父に歯が立たない囲碁には身が入らず、もっぱら将棋オンリー。

で、我が息子君たちには、やはり小学校低学年の頃から、昔を思い出して将棋を教えました。
ところがあまりに教え方が下手なので(「よく考えてから打ちなさい」、「いい加減なことをするな」とか怒ってばっかり!)、子供達はだんだん将棋が嫌になる。

いえいえ、もちろん工夫はいろいろしたんです。
手を抜いたり、わざと下手な手を打ったりはできないので、
思いっきりハンディをつけての真剣勝負。
自分なりにはがんばったつもりなのですが、傍で見ている奥様は、
「あんたねぇ。子供相手に熱くなって。もう少し優しく出来ないの!」
って怒られてばっかり。しくしく。

で、次男君はクリスマス前に、囲碁の話題をそこはかとなく語りだす。
「んじゃ囲碁やろっか」って始めました。
ところが、子供と一緒に最初は9目のハンディから始めたのもつかの間、
あれよあれよとハンディ無しの平場での戦いなり、
それでも劣勢が続く今日この頃、とうとう始めてから3ヶ月余りで
歯が立たなくなってしまいました。あ~れ~。

将棋は子供の頃から慣れ親しんだゲームですので、
僕の欠陥脳みそにも一応の回路が出来ていていてリアリティを持って思考ができます。ところが、囲碁の方は、どう考えたらよいのやら、まず思考回路を構築するところから「うーんうーん」と悩まなければならない。
頭の体操どころか、一局終った時には脳内のブドウ糖すでに尽き果て、酸欠状態でアップアップになります。

というわけで、その次男君にセンスがあるのかどうか、
あるいは、この親子囲碁はどの程度のレベルなのか、
それすら判断できない(つまりは僕が全然わかっていないのです・・・)。

幸い、1年程前、ご近所に「やんばる囲碁会館」」なるものが設立され新聞記事にも。
で、今日たまたま親子で覗いてみました。

想像以上に本格的なところで、日本棋院にもちゃんとつながっている。
事務局のおじさんが、小手調べに次男君と打ってくださいました。
「うん、なかなかいいよ。ぜひ、通っておいで」とのお言葉。
息子に歯が立たない親としては、ホッとするやら嬉しいやら悔しいやら!

もし、彼がその気になってちゃんと通い出したら、これから一生勝ち目はない。
父親の沽券はどうする!!

まあ、そんなことのあった春の日曜日でした。
その後、父(=僕)は一人寂しく海にお魚釣りに出かけたのでした。

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by morinoki8 | 2006-04-09 22:39 | つれづれ

ドローナイフ

買いました。ドローナイフ。
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いやー以前から欲しかったのですが、通販で買いました。
写真のように枝の皮むきに最適。

南京鉋(曲がった細い部材を削る両手持ちの鉋)のような使い方も
できるのかもしれませんが、それはちょっと使い勝手に慣れてからかな。
試しにやってみましたが、どんどん材に食い込んでいくので難しい・・・。

枝の皮むきは、あらあら、まあまあ、スイスイスイ。
ってな感じで楽チン楽チン。

今までは、小刀でシコシコやっていましたのですが、これが結構大変で、
気がつくと指に水ぶくれが出来たりします。
なんで、早く買わなかったのか、悔やまれます。
(最近はdoremikoさんや息子君の仕事です。遅くなってごめんなさいね)

で、このドローナイフと一緒に欲しかったのが、スクレーパー。
スクレーパーといえば、はつり屋さんの道具ですが、木工でも使います。

で、欲しかったスクレーパーは、それともまたちょっと違って、
刃付けをして、カンナのように使うもの。
うまく刃付けが出来れば、黒檀などのウルトラ硬木でも、すいすいと削れる(らしい)。
一回買ってみて(安いです)、うまくいけば、切れなくなった替え刃ノコの刃を使って
自作しようかなって思っています。そうなれば、タダだし。うしし。

でもあらあら残念。在庫切れでした。またの機会に。

でも、こうした小さな手道具を今年はいろいろ揃えていきたいなって思っています。
鑿も、基本的なものしか持っていないし、豆カンナも作りたい。
墨つけの道具も・・・。

材料も道具も機械も欲しいものはキリがありません。
必要に迫られて、電動工具も今回ひとつ一緒に注文しました。
でも、優先順位としては、
材料→塗料(漆もやるぜ、今年は!)→手道具→機械という感じでしょうか?

効率を考えると、ついつい機械に頼ってしまうのですが、
彫る、削るという作業は、なんといっても手道具が楽しい!
(うまく、道具が調整できていればの話ですが。そしてその調整に時間がかかる・・・)

ちょっと初心に返って、「楽しい木工」を心がけたい今日この頃です。ハイ。

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by morinoki8 | 2006-04-04 20:07