handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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カテゴリ:キッチン&ダイニング( 2 )

注文新作アップ!

ずいぶんとご無沙汰です。
ウッディフェアの後も遅れていた注文をこなすのに精一杯。久々に12時間以上の長時間労働を何日か続けてしまいました(あんまり効率よくないのでいつもは禁じているのですが、仕方がない)。

10日に2ヶ月がかりの大物を納品してちょっと一息。配達の帰りにマンガ喫茶と大きなお風呂屋さんでまったりとしてきました。ふう。ちょっと気が抜けていますが、それでもまだまだ締め切りのある仕事がたくさん。ボーとするのは一日だけみたいです。

さてさて、最近の注文の仕事を連続してアップします。
第1弾は、沖縄市Sご夫妻様のダイニングセット。
とはいえ、この仕事は5月に納品したもの。なぜ今頃ブログに?という質問には最後に。

樫と松のコーナーチチェアを気に入っていただいて、それに三角スツール(背もたれ付)を加えてダイニングセットを作って欲しい、という注文を頂きました。テーブルは座卓にもなるように2way。デザインについては、ご主人がイタリアのアレッシィのファンということで、それは心地よいプレッシャーでしたが、お互いにスケッチを出し合ってGOサインとなりました。

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まずはテーブルの部材
脚は樫で

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松の天板は、3枚を接いだ後、再平面出しをした時に表面が弾いてしまい、ならばお魚さんに松の波を泳いでもらおうと象嵌。

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工房での仮組み状態。
脚を横に倒せばローテーブルに。ところがこの2way方式に落とし穴が・・・。仮組みでは問題なかったのですが・・・。

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こちらは、三角スツールの部材

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可愛く仕上がりました。ちょっと定番にしたいデザインです。

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というわけで5月の納品時の一枚。まだ、引越しの最中なのでこのような写真ですが、どの部屋も高級インテリア雑誌に出ているように美しくされています。すっきりシンプルな空間に塵ひとつ無し。どうしたらこんなに綺麗にできるのかとため息が出てしまいます。

さてさて、なぜ今頃ブログにということですが、ハイ&ローの2wayテーブルの脚の取り付け金具の不具合があり、配達時に一度持ち帰り再配達しました。その後も具合が気にはなりながら、イソガシさにかまけて状態を聞きそびれ、気がつけばいつの間にか11月に。

ところがお客様から「天板が少し水を吸ったみたい。直してもらえるか?」との電話あり。これ幸いと先日取りに伺い塗装を全部はがして、水に強いポリウレタンの再塗装をしました。金具の具合も再チェックして無事OK。

奥様からは「夫婦でとても気に入っています。主人の両親もとても気に入ったようで、沖縄に移住後オーダーしたいと言っています」と言っていただきました。
もう、この半年間の胸のつかえがすっと消えるようでした。
気になることは放置せずに、早めにこちらから様子を伺うべきですね。
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by morinoki8 | 2009-12-12 18:09 | キッチン&ダイニング

カウンター納品しました

お店のmokumokuに来店されたNさんご夫妻。
2世代住宅を新築され、キッチンとダイニングの仕切りのカウンターのご相談。

「ダイニングテーブルを置かないで、このカウンターで食事をしようと考えているので、5人家族でどれくらいの大きさが必要でしょうか?」
「一人あたり60cm幅が必要ですから、角で一人としても2400mm前後になりますね」
という会話から始まり、だいたいの寸法や材質の話をして、スケッチ&寸法図と一緒にお見積り。

その後、現場での最終確認、デザインの変更を経て、来店から一と月少したってGOサイン、となりました。
楠2枚接ぎ、奥行き700mm、幅2200mmという大きさ。さらにシンクに隣接する部分はカウンター下の空間がデッドスペースになるということで、その部分は、前後ろ反対にして前側に本棚を。これで一体型にすると構造が複雑で、しかも大きさも重さもとても運べるものではありません。
というわけで、食器棚部分、本棚部分、天板を3つに分けて、現場で組み立てる方法をとりました(配達時、この選択が正しくてほっとしました。一体型であれば、3階なのでクレーン車が必要なところでした。)

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天板は、シンクの隣なので、水に強いポリウレタン仕上げ(木固めエース)。
このポリウレタンを使ったのは今回初めてなのですが実にムツカシイ。塗っては#1000のペーパーで水研ぎ、の繰り返しなのですが、どうしてもムラが出るため納品を3日伸ばしていただき、計6回重ね塗りしました。漆より高価で、かつ塗装に神経を使いました。漆は仕上げの回数はもう少し多いのですが、ムラは、塗り重ねにより自然に馴染んで均一になっていきます。なので、ひたすら丁寧な作業を心がければ綺麗に仕上がります。
ところがこのポリウレタンは、人工有機塗料なので、浸透と乾燥のスピードのバランスをとるのが大変、何度もシンナーの割合を変え、なんとか無事に美しく仕上げました。

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表側。左手壁の隣が本棚です。美しい奥様が立っている下の部分は食器棚になっています。
真ん中は、ダストボックス入れ。出し入れを簡単にするために表側を扉に。



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こちらは相談途中で追加でご注文いただいたご両親宅のカウンター。少し小ぶり。
ご予算の関係で天板は杉を使いました。ただし、塗装はやはりポリウレタンで。杉の場合は浸透が均一なので、比較的楽でした。

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お母様と一緒に表側。こちらは一体型。素材が杉で比較的軽いので、なんとか2階まで運ぶことができました。

両方とも部屋にマッチして、とても喜んでいただきました。「想像していたよりずっといいです。ありがとうございます」とのお言葉をいただきました。嬉しい、そしてほっとする瞬間です(納品時は大変な緊張をしています。汗)。

お客様のご要望に合わせて、寸法・形・デザイン・仕上げ等工夫しますので、フルオーダーメイドはいつも新しい挑戦です。ご予算との兼ね合いはもちろんありますが、職人としてできるだけのことをしたいと思っています。遠慮なく、いろいろご希望の家具についてご相談ください。
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by morinoki8 | 2009-07-26 14:00 | キッチン&ダイニング