handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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スクレーパー

もう、ちょっとしばらく前の話ですが、ずっと前から欲しかったスクレーパーを買いました。

スクレーパーといえば、はつり屋さんの道具。壁に貼られたポスターやらなにやら、ぐいぐい剥がすための道具。

木工でもその同じスクレーパーを使うことがあります。耳付き板の皮むきに。あるいははみ出したボンドの掬い取りに。

でもでも、今回のスクレーパーは、また似て非なるもの。
砥石で研いで平面を出し、その後にバーニシャーという金属の棒で微妙な刃付けをしてから使うフリースタイルの鉋みたいなもの。

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写真のように立てて、親指で押し曲げて、で鉋とは逆に押して使います。
手前にある木の取っ手のついた棒が、バーニシャー。

で、これがなかなか曲者でした。

カタログには、どんな硬木でもスイスイ、スイダララッター♪と逆目関係なく削れます!って書いてありました。話半分でも、いつも曲面加工での逆目でヒーヒー言っているもりもりにとっては朗報。欲しい欲しいと思い続けていました(いえ、そんなに高価なものでは全然ありません・・・)。

でやっと手元に来てくれてハッピー!って思ったのが勘違い。この娘、手強い。
木工を始めてからウン年。そろそろ「初心者」やら「若手」やらの殻が取れてきた今日この頃。鑿や鉋などの和道具の刃の研ぎも、なんとかかんとか慣れてきました。ところがこのスクレちゃんは西洋生まれ。なかなか思うようには刃を付ける事ができません。

それでもいろいろ試行錯誤しているうちに、写真にように鉋屑もどきのものが出てくるくらいには手名づける事ができました。めでたし。

というのは早計で、やっとここまで出来た同じ作業を豆鉋でやってみる、と、あらあらまあまあ、全然楽。んじゃ、さっきまでの苦労は何?てな感じでした。

写真にあるように曲面用やもっと細かい雲形のものもありますので(うーん、これはストレートスクレちゃんよりもっと捻くれているだろうな。言うこと聞くかなぁ?)、そういう加工の番がくるまでしばらくお預けだな、というのがとりあえずの結論でした。はい。

で、後日のお話。
樫の板脚のカーブを加工しておりました。時間がないのでベルトサンダーでデコボコを均していましたもりもり。でも、どうもスムーズにいかない。で、反鉋を取り出して削ってみる。ああ、この間研ぐの忘れてたなぁ。切れ味いまひとつ。逆目ばりばり。
で、思い出して取り出しましたスクレちゃん。「まあ、気晴らしにやってみるだけ」というつもりだったのですが、あらあら不思議、すいすいとデコボコが均されていきました。おまけに削り後は綺麗な鏡面(というのは言いすぎか。すいません。そこまでは行ってないです)。

なるほど楠やハンノキみたいなやわらかい木には不向きだけども、樫みたいな硬木には力を発揮するのね、あなた。ということでした。なかなか捻くれモンですが、ひょっとしたら頼りになる奴なのかもしれません。

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写真は、スクレちゃんがカーブを削ったデスクセットです。
(なに?カーブがデコボコだって?そりゃ写真の解像度を落としてあるからじゃ!本物はツルツルなのじゃ!)
このデスクセットについては、別項にまた書きます、ね。

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by morinoki8 | 2006-06-26 23:14