handicraft森の樹の日常をなんとなく。木工のお話も。


by morinoki8
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ろくでなし

えー京都の夜です。

5月6日(土)

「光泉洞寿み」の寿美さんと先斗町をぶらぶらしながらお散歩して、四条通りを南へ横切るあたりから小雨がはらはら。四条通りから北のネオンの煌きが四条を下がったとたん夜の闇。といってももちろんお店の看板やら街灯はありますが、でも四条を境にしてがらっと雰囲気が変わるのは昔から変わり無し。

で、行き着く先は、京都に来たら必ず寄る「jazz in ろくでなし」

僕の学生時代の後半はここが舞台。
ほんの10人ほどで満員になる小さな小さな(汚い)飲み屋。店名にあるとおり音楽はjazzをメインにブルースからロックまでいろいろかかっていますが、Jazz Barとは言い難し。場末の飲み屋じゃ。
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写真はマスターの横ちゃん。光の加減のせいかちょっと怖い?!
いえいえ、気のやさしいおもろいおっちゃんです。

僕はその昔、ここでバーテンのバイトをしておりました。
とはいえ、学生時代の主なテリトリーは左京区。銀閣寺やら、哲学の道やら、北白川やら、一乗寺やらあたりが活動範囲でした。交通機関はチャリンコ(っていってもロードレーサーよ)。

京都で一番の繁華街、三条~四条河原町、木屋町、先斗町、祇園あたりへ行くことはあってもたまにのこと。左京区でジャズ喫茶と名画座を往復する毎日を送っていた僕が「ろくでなし」のドアをあけたのは4回生の時。その頃習っていたフルートの先生が明石の自宅で小中学生の補習塾を始め、講師として週2階ほど京都~明石間を通っていました。JR阪急を乗り継いで四条河原町に着くのは夜の11頃。疲れきった僕は、「じゃあスコッチの一杯でも引っ掛けて帰ろうか(下宿の北白川まではもちろんチャリンコ。30分はかかります)」と駅近くの「ろくでなし」のドアを開けたのでした。

煙草の煙とくたびれた内装。かかっている音楽は、アルバートアイラーかコルトレーンか。不良学生の22歳の僕は、すぐに馴染んでしまいました。あーあ。

翌週の明石からの帰りにやっぱりドアを開けバーボンのダブルを一人で静かに飲んでいる僕に、マスターの横ちゃんが「ああああ、あの、ちょ、ちょっといい?あああ、あのね。ここ、ここで、ババイト、バイトしない?」って突然声を掛けて来ました。そう横ちゃんはどもるんです。

来店2回目の一見さんみたいな学生になんで声をかけるんだ、このおっさん?
でも、結局気がついたら、カウンターの中で酔っ払いの叔父さん達の麦酒を出している僕がいたのでした。

横ちゃんは当時から白髪頭で、おじいさんと思っていたら実はその時40歳。今は、見た目に実年齢が追いついてきました。そうそう、僕がバイトしていたの20年前なんです!お店でそういう話になって、自分で言って、モー吃驚。20年だってぇ。
その頃おじいさんだったと思っていた横ちゃんの歳を追い越している。はあ・・・。

でもでも、この「ろくでなし」。20年間、ほとんどそのままなのでした。なにも変わっていない。なので、この日その場で、やっぱりカウンターの中に入ってバイトしていてもなんの不思議もない感覚がします。余計に20年という歳月に驚きました。

歳をとりますなぁ。

というわけで、京都の夜は更けていくのでした。で、この後doremikoさんのお家にとっても迷惑をかけてしまいました。すんまへんです。

はぁ。やっと終りましたGW日記。長すぎたかな?

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by morinoki8 | 2006-05-19 19:58 | つれづれ