ダイニングテーブル
2006年 03月 03日
昨年の夏、やんばるの森の中の「ギャラリーしゃし☆くまーる」にて、
一緒に3人展を主催した蛍窯のjinjinさんご夫妻よりご注文いただいていたダイニングテーブルの納品に、今日は行って参りました。
まずは、実物写真をば。
「
いかがですか?
直線を基調にとってもシンプルなデザインのこのテーブル。
でも実は、けっこう難しかったんです。
jinjinさんご夫妻からは、
1)長さが2m以上欲しい。
2)天板と足とが独立したもの。固定しないで、分解できるように。
3)足は板足がいいなあ
というご要望がありました。
1)の2mというのは、製材所の時点で、だいたい2mが通常の板の長さ、それ以上3mや4mのものもありますが、特別仕様(数も少ないし、値段も高い・・・)。
木口(材の両端)はどうしても割れや傷みがあるので、2mの材からは、よくて180cmがぎりぎり取れる所。今回はたまたま、2m20cm強のセンダンがあったので、ぎりぎり2mに。
それで、長さが長いと、こんどは板の平面をとるのがまた一苦労。
でも素直な材だったので、これもぎりぎりセーフ。
(真中に一枚挟んで、両側は同じ丸太の兄弟の板で、きれいにブックマッチができました。)
2)3)うーん。厚みの充分の一枚板ならばその方が便利だし、
強度も反りに関しても大丈夫だけど、今回は薄い板の3枚接ぎだしなあ、、、
反り止めは必要だよなぁ。難しいなぁ・・・。
ということで、結局、反り止めの「吸い付き蟻残」を入れた上で、板足を固定する桟にコマで止めるという方式をとりました。
この方式に至るまで頭の中は、2転3転、「あーでもない、こーでもない」と悩みました。
・・・というようなことを出来たのも、こうやって書かせてもらえるのも、親しい人からのご注文だからこそ。
販売する作品は、ついつい、やりやすい寸法、手馴れた加工法をとりますし、
オーダーメイドでは、お客さんの要望はもちろんお聞きしますが、
失敗が怖いので、もう少し、自分のやりやすい方法をお奨めしたりします。
今回は、お互いに工芸をなりわいにしているjinjinさんからのご注文ということで、
こうやって、思い切って自分にとって難しいことに挑戦でき、
自分のデザインや加工方法、そして技術についていろいろ気付くことができました。
2)3)の条件をクリアする新しい方法も、また新しく見つかりました(それはまだ、頭の中に、ですが・・・)。
jinjinさん、どうもありがとうございました。
で、早速、そのテーブルを囲んでお茶をいただきながら、いろいろお話をしてきました。
みな、ちょっと難しい顔をしているのは、
我々が背負って立つ(???)日本の工芸の未来についての議論をしているためです。
決してホリエモン・メールの真偽を確かめているわけではありません。
(両方とも大嘘。単にシャッターのタイミングです。議題は飲み会の相談かな?)
そんなこんなの今日は、他にもお話が盛り沢山。
また、書きます。
とりあえず、
☆ワンクリックよろしく!☆
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一緒に3人展を主催した蛍窯のjinjinさんご夫妻よりご注文いただいていたダイニングテーブルの納品に、今日は行って参りました。
まずは、実物写真をば。
「
いかがですか?
直線を基調にとってもシンプルなデザインのこのテーブル。
でも実は、けっこう難しかったんです。
jinjinさんご夫妻からは、
1)長さが2m以上欲しい。
2)天板と足とが独立したもの。固定しないで、分解できるように。
3)足は板足がいいなあ
というご要望がありました。
1)の2mというのは、製材所の時点で、だいたい2mが通常の板の長さ、それ以上3mや4mのものもありますが、特別仕様(数も少ないし、値段も高い・・・)。
木口(材の両端)はどうしても割れや傷みがあるので、2mの材からは、よくて180cmがぎりぎり取れる所。今回はたまたま、2m20cm強のセンダンがあったので、ぎりぎり2mに。
それで、長さが長いと、こんどは板の平面をとるのがまた一苦労。
でも素直な材だったので、これもぎりぎりセーフ。
(真中に一枚挟んで、両側は同じ丸太の兄弟の板で、きれいにブックマッチができました。)
2)3)うーん。厚みの充分の一枚板ならばその方が便利だし、
強度も反りに関しても大丈夫だけど、今回は薄い板の3枚接ぎだしなあ、、、
反り止めは必要だよなぁ。難しいなぁ・・・。
ということで、結局、反り止めの「吸い付き蟻残」を入れた上で、板足を固定する桟にコマで止めるという方式をとりました。
この方式に至るまで頭の中は、2転3転、「あーでもない、こーでもない」と悩みました。
・・・というようなことを出来たのも、こうやって書かせてもらえるのも、親しい人からのご注文だからこそ。
販売する作品は、ついつい、やりやすい寸法、手馴れた加工法をとりますし、
オーダーメイドでは、お客さんの要望はもちろんお聞きしますが、
失敗が怖いので、もう少し、自分のやりやすい方法をお奨めしたりします。
今回は、お互いに工芸をなりわいにしているjinjinさんからのご注文ということで、
こうやって、思い切って自分にとって難しいことに挑戦でき、
自分のデザインや加工方法、そして技術についていろいろ気付くことができました。
2)3)の条件をクリアする新しい方法も、また新しく見つかりました(それはまだ、頭の中に、ですが・・・)。
jinjinさん、どうもありがとうございました。
で、早速、そのテーブルを囲んでお茶をいただきながら、いろいろお話をしてきました。
みな、ちょっと難しい顔をしているのは、
我々が背負って立つ(???)日本の工芸の未来についての議論をしているためです。
決してホリエモン・メールの真偽を確かめているわけではありません。
(両方とも大嘘。単にシャッターのタイミングです。議題は飲み会の相談かな?)
そんなこんなの今日は、他にもお話が盛り沢山。
また、書きます。
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by morinoki8
| 2006-03-03 19:35